家具用木材の伐採は自然を壊す?守る?
こんにちは。
レジンテーブル槐です。
木を使用した家具には自然な木目、温もりのある質感、世界に一つだけの存在感があります。
特に一枚板やレジンテーブルはまさに“一生モノ”として選ばれることの多い、贅沢な家具です。
でも、ふと疑問に思ったことはありませんか?
「これって環境にいいの?
木を伐ることは、地球にとってマイナスなんじゃないの?」
そんな疑問に、正面から向き合ってみたいと思います。
「木を伐る=悪いこと」じゃない?
「木を伐る=環境破壊」
そう思っている人も少なくないかもしれません。
でも実は、木は伐って使うことで森が守られる場合もあるのです。
特に日本では、戦後に大量に植えられたスギやヒノキが手入れされず、
光が差し込まない荒れた人工林が増えています。
間伐や伐採を行い、木材として活用し、
再び木を植えるという「循環型」の森づくりも今の森林にとって必要なのです。
これはSDGs(持続可能な開発目標)で掲げられている
「陸の豊かさも守ろう(目標15)」にも関係する話です。
木材の伐採はどのように環境に貢献するのでしょうか?
①FSC(森林管理協議会)やPEFC(持続可能な森林管理を促進する国際的な森林認証制度)といった国際的な森林認証を受けた木材は、適切な森林管理のもとで伐採されたものです。
これらの木を使うことで、違法伐採や環境破壊を防ぎ、
健全な林業と森づくりを支えることができます。
②また、輸入材に比べ、国産材(とくに地域材)を選ぶことによって
輸送エネルギーを減らすだけでなく、地方の林業・製材所・職人の仕事を支えることにもつながります。
特に一枚板は、地元の製材所や木工職人の手仕事でつくられることが多く、
“顔の見えるモノづくり”として、地域とのつながりも感じられます。
③さらに、木で出来た家具は量産品とは違い、100年単位で使える耐久性があります。
これはまさに、「大量消費」と真逆の考え方。
修理しながら使い続けられる点でも、SDGsの「つくる責任・つかう責任(目標12)」に合致します。
木材は、使い終わったあとも土に還る自然素材です。
仮に家具としての役目を終えても、
薪や木工パーツ、DIY素材として再利用が可能です。
最後まで使い切ることができるサステナブルな素材です。
環境にやさしい木の家具を選ぼう
木の家具を購入する際は、以下のような観点で選ぶとエコフレンドリーです。
•国産材・地域材かどうか
•FSCや合法木材の認証があるか
•伐採後に植林が行われている林業からの供給か
•製作過程で過剰な薬品を使っていないか
•長く使える構造・仕上げになっているか
美しい木の家具は、森と人をつなぐ架け橋です。
しかし、自然を損なってまで木材を得ようとするのは理に反することです。
だからこそどう選び、どう使うかがとても大切です。
サステナブルな素材としての一枚板を選ぶことは、
あなたの暮らしを豊かにしながら、
遠くの森や未来の環境にも、確かな影響を与えていきます。
「この木の家具はどこから来た木で出来ているのか?」
そんな視点で家具を選んでみると、
暮らしがちょっと、意味のあるものに変わるかもしれません。