一枚板が教えてくれる価値観
こんにちは。
レジンテーブル槐です。
高級感のあるモノ、流行のインテリア、映える空間。
SNSを始めとしたメディアに囲まれる今、
私たちは「豊かさ」や「贅沢」を見た目やブランドの威信で判断しがちです。
そんな中で、一枚板のテーブルに触れてみると、気づくことがあります。
本当の贅沢とは、派手さではなく、“飾らないこと”にあるのではないでしょうか。
多くの一枚板テーブルは天然の木の形、木目、節や割れ、すべてそのままを活かして作られます。
塗り直したり、削り落としたりして“整える”こともできますが、
あえてその個性を活かすことで、木の生命力や歴史がそのまま現わすことができます。
それは、どんなに整えられた木材でできた家具にも出せない、静かな存在感です。
長く使える耐久性の高さや、それに伴う経年変化も魅力で、
革製品や古い器、ウイスキーのように、じわじわと心に染み込んでいくような良さがあります。
それは、買った瞬間の高揚感ではなく、
使い続ける中で深まる「満足感」と言えるでしょう。
一枚板の木は、数十年~数百年、長いもので数千年という年月をかけて育ちます。
その年輪の一本一本は、風や雨、太陽といった自然との対話の記録です。
そしてそれを家具にするにも、
• 自然乾燥で2〜5年
• 仕上げに数週間〜数ヶ月
という、時間と技術をかける工程を経ています。
早く、安く、大量に。
そんな時代の価値観とは真逆にあるもの。
それが一枚板の“飾らない贅沢”と言えるでしょう。
一枚板を選択する人たち
今、多くの人が感じているのは、
ものに囲まれすぎて、疲れてしまった感覚ではないでしょうか。
情報もモノも溢れる中で、
「引く暮らし」「削ぎ落とす暮らし」を求める声が増えています。
そのような暮らしを送りたいならば、一枚板はきっととてもよく似合います。
無理に飾らず、主張せず、けれど、確かな存在感がある。
一枚板はそんな存在です。
一枚板のテーブルを選ぶ人の中に
「派手に見せたい」「高価なものを持ちたい」という理由で購入する方はあまりいません。
「自分の軸を大切にしたい」「長く使えるものと暮らしたい」
という内側の価値観を重視した方が多いように思います。
つまりそれは、表面的な贅沢ではなく、
「暮らしに根を下ろすための選択」とも言えるのではないでしょうか。
飾らず、盛らず、ただ「木そのもの」としてある一枚板。
その存在が教えてくれるのは、本当の贅沢は静かで、奥行きがあるということ。
モノを持つことではなく、モノとどう向き合うかで暮らしの質は大きく変わります。
「飾らない贅沢」を、あなたの暮らしにも取り入れてみませんか?