トチを使ったテーブルの魅力とは?【名古屋のレジンテーブル 槐】

トチの木とは

こんにちは。

レジンテーブル槐です。

 

今回は、トチの一枚板の特徴・魅力についてご紹介します。

トチは、トチ・栃・栃の木などと表記されることもある、日本を代表する樹種の一つです。

国語の教科書に掲載されている『モチモチの木』にも出てくる樹木なので、ご存じの方も多いかもしれません。

生息地は日本全国の渓流沿いの肥沃な土地で、特に北海道南部や東北地方など、寒冷地が主な産地となっています。

家具に使用される以外にも、臼や木の器などにも活用される生活に身近な木材で、実は食用として愛されてもいます。

そんなトチノキは豊富な色合いや美しい杢目が特長で、主に一枚板のテーブルなどに利用されています。

他の樹種や異素材との相性が良いこともあって、モダンな空間を演出してくれる木材です。


 
 

トチノキを詳しく知ろう

栃の木はムクロジ科トチノキ属の落葉広葉樹で、高さ30m以上・幅2mほどにも育つ大きな樹木です。
 
幹がまっすぐ育つため、余計な枝を剪定する程度で、ほとんど手間をかけずに育つ木として知られます。

比較的軽い木材で簡単に加工できるため、家具や彫刻などを製造するのに使いやすい木材です。

赤・黄金・白など、さまざまな色合いを見せ、美しく個性豊かな杢目を楽しめることもあり、一枚板のテーブルなど家具材として愛されてきました。

また、神社に植えられる・ご神木として祀られるなど、昔から暮らしと密接に関わってきた樹木の一つです。

デンプンを多く含むトチの実は食用としても利用されており、

「栃餅」や「栃の実煎餅」などのお土産や、栃の花から作られる「栃蜜」などが人気です。

 

トチノキは日本原産の樹木で、北海道から九州まで日本全国に分布しています。
 
中でも県名に「栃(とち)」の字が入っている栃木県では、県木に指定されており、街中でも見かけることが可能です。
 
また、日本原産のトチは、外国でも見ることが出来ます。

日本のトチノキの近樹種である「セイヨウトチノキ」は、パリのシャンゼリゼ通りにあるマロニエ並木で見られます。

他にもトチノキは世界で24種生育しており、北アメリカやインド、ネパールなどで見ることが出来ます。

 

様々なところで見られるトチノキ

トチノキは比較的軽く、加工しやすい木材です。

テーブルをはじめとした家具や木の器、お盆、建築材、おもちゃ、楽器など、幅広い用途に使われます。

最近では減ったものの、大きく育つことから臼の材料としても利用されてきました。

 

近年では主にテーブルとして使われるケースが多く、特に一枚板で使用した場合は、個性的な杢目や豊富な色合いを楽しみやすくなっています。

他の樹種や異素材との相性が良いことから、幅広いインテリアにマッチする使いやすい木材です。

トチノキをテーブルなどの家具として使う場合、どのようなメリットがあるのでしょうか。

 

トチノキを家具として使おう

トチノキには家具として使うのに向いている、4つの特長を持っています。

①美しく個性豊かな杢目(もくめ)
木目は成長とともに生まれる年輪なのに対し、杢目は傷や天候などが原因で木材表面に起こる複雑な模様のことです。

不規則に乱れていたり、花鳥風月に似ていたりと味わいがあり希少なため、美しい杢目の入った木材は珍重されてきました。

中でもトチノキは「縮杢(ちぢみもく)」という細かく波立つような模様が現れる木材で、

3cmの間に8種類もの模様が連なっていることもあるくらい、複雑な杢目を作りだします。

ただ、こうした杢目は圧力や強い風によってできるため、全てのトチノキに現れるものではありません。

 

杢目が入った一枚板は希少なため、高値で取り引きされます。

トチノキによって杢目の現れ方は異なるので、一つひとつ違った個性・表情を楽しむことができます。

 

②豊富な色
 
トチノキの色合いは、ひと言で表現するのが難しいほど多岐にわたります。

主に以下3種類に、大別できます。
・金色のように光輝く色合い・白く光る色合い・赤身を含む色合い
 
全体的に黄白色で中心部と辺材の境目がボヤけている色合いが多いですが、中心部分が褐色になっているものもあります。

一つ一つかなり色が異なるため、その木の個性になっています。

 
 
一般的に国産の木材は「赤みがかった色合い」が人気・価値ともに高い傾向にありますが、トチノキの場合は「白い部分」に価値があり、他の色よりも高価です。

特に全体が白い「白栃(しろとち)」は希少で、滅多に市場へ出回らない貴重な木材です。

国産材が少なくなっていることもあり、トチノキの人気・価値は年々上昇傾向にあります。
 
トチノキは同じ種類と思えないほど、木によって色が異なるので、豊富な色合いの中から気に入った木材を選ぶ楽しみがあります。

 

③耐久性が高い 

トチノキは堅い広葉樹ということもあり、比較的頑丈な木材です。

家具に加工すれば、長く使い続けることができます。

強い衝撃を与えない限りは、長期間使い続けられるため、日常生活を送る上では問題なく使用し続けられるでしょう。

 

④どんな雰囲気にもマッチするシンプルな美しさ

トチノキは日本の木材ですが、和風・洋風に捉われない見た目をしているので、和洋問わず幅広いインテリアにマッチします。

モダンな雰囲気を演出してくれるため、おしゃれな空間作りに貢献してくれる木材です。
 
日本では昔から座卓として使われてきたため、トチノキに和風のイメージを持っている方もいるかもしれません。

しかし、オイルで仕上げてしっとりとした落ち着いた肌触りにしたり、脚を濃い色にしてコントラストをつけたりすることで、洋室にも馴染む家具になるのです。
 
 

また、他の樹種・異素材とも相性が良い木材で、お互いの良さを引き出すことが出来ます。
 
色合い的に明るい部類のトチノキは、同じく明るい色合いのナラ材やオーク材、タモ材などと組み合わせると、ナチュラルな雰囲気の部屋にできます。

反対にシックでモダンな雰囲気にしたい場合は、ウォールナット材のような濃い色合いの木材と合わせると、引き締まった高級感ある部屋にできます。
 
他にも異素材との組み合わせとしては、鉄や革などと相性が良く、さまざまな組み合わせを楽しめる木材です。

もちろんレジンとの相性も良く、多少奇抜な色のレジンとも合います。

 

まとめ

いかがでしたか。

トチノキは古くから日本で愛されてきた木で、様々な優れた特徴を持ちます。

近年、外国産の安価な木材の人気が高まっていますが、やはり国産の木は日本の暮らしにマッチします。

例えば、アフリカ原産のブビンガやモンキーポッドなどは個性があり美しい木材ですが、

調湿効果(湿度が高いときは湿気を吸収し、低いときは放出することで、室内の湿度を自然に調整する効果)はほとんどありません。

一方日本原産の栃の木には優れた調湿効果があります。

これは、アフリカと日本の気候の違いが影響しています。

 

日本の暮らしには日本の木材を。

ぜひあなたのお気にいりのトチノキを見つけてみて下さい。
 

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あなたの空間に、特別な一枚を。

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