気泡ゼロのレジンテーブルを作る難しさ

レジンテーブル製作で最も難しい工程が「気泡を無くすこと」。なぜ気泡が入るのか、プロが行う対策、環境管理、温度・湿度の重要性、木材の含水率などを徹底解説。自作で失敗しやすい理由もあわせて紹介。


目次

  1. なぜレジンに気泡が入るのか
  2. 気泡ゼロを目指すのが“最難関”と言われる理由
  3. プロが行う気泡対策(温度・湿度・含水率・装置)
  4. 気泡が残るとどうなる?仕上がりへの影響
  5. 自作で失敗が多い理由
  6. まとめ:気泡ゼロは「技術 × 環境 × 経験」

1. なぜレジンに気泡が入るのか

レジン(エポキシ樹脂)に気泡が混入する原因は一つではなく、複数の条件が重なります。

  • 木材から空気が抜ける(樹液・隙間)が原因の気泡
  • レジンを攪拌するときに混入する微細な泡
  • 温度差によるレジンの膨張・収縮
  • 硬化時の化学反応で発生するガス

つまり「普通に作ると必ず気泡が発生する」素材特性を持っています。

 


2. 気泡ゼロを目指すのが“最難関”と言われる理由

気泡ゼロは、単に「丁寧に混ぜる」だけでは達成できません。
温度・湿度・木材の状態、レジンの粘度、硬化速度、注ぎ方、照明・環境まで全てが影響するためです。

特に難しいポイントは:

  • 木材内部に潜む空気を完全に抜くのが困難
  • 注入量が大きい(数十kg)ほど、気泡の処理が難しくなる
  • 硬化熱が上がりすぎると泡が止まり、下層に残る
  • 外気温の変化がレジンの反応に影響する

プロでも「毎回が勝負」と言われるほど繊細な工程です。

 


3. プロが行う気泡対策(温度・湿度・含水率・装置)

プロの製作現場では、以下のような対策を組み合わせて“気泡ゼロ”に近づけます。

① 含水率10%以下の木材を使用

木材内部の水分は泡の原因。乾燥不十分の木は絶対に使いません。

② 木材をエポキシで先に封じ込める(シーリング)

木の空気穴を先に塞ぐことで、後から気泡が出にくくなる重要工程。

③ 温度25〜30℃で粘度を下げ、泡が浮きやすい状態で注入

気温が低いとレジンが硬くなり、泡が上がりません。

④ 真空脱泡機・加圧釜の使用

大量レジンの場合、混合後のレジンを真空吸引し、気泡を抜きます。

⑤ 少量ずつ複数回に分けて注ぐ

一気に注ぐと熱がこもり、泡が閉じ込められるため。

⑥ 硬化中の温度管理とこまめなバブルチェック

熱が上がりすぎると泡が止まるため、冷却・加熱を調整しながら硬化させます。

→ “気泡ゼロテーブル”は腕だけでなく設備投資と管理体制があって初めて達成できる品質です。

 


4. 気泡が残るとどうなる?仕上がりへの影響

  • 白濁した点として見える
  • 透明度が下がり、ガラス感が消える
  • 高級感が損なわれる
  • 目立つ位置にあると修理が必要

特に透明リバー系は「クリア感=品質」なので、気泡は命取りです。

 


5. 自作で失敗が多い理由

DIYで気泡が大量発生する一番の理由は、
“木材の下処理”と“温度管理”が圧倒的に足りないこと。

  • 木材に含水率計を使わない
  • シーリングをしない
  • 注ぐ量や温度の計算ができない
  • 固まるスピードをコントロールできない
  • 気泡処理の時間軸が読めない

見た目がシンプルなだけに、背景にある工程は非常に複雑です。

 


6. まとめ:気泡ゼロは「技術 × 環境 × 経験」でつくられる

気泡ゼロのレジンテーブルは、
“丁寧に作る”というレベルでは到達できない高度な技術領域です。

  • 木材の乾燥
  • シーリング技術
  • 温湿度管理
  • レジンの選定
  • 注入方法
  • 設備
  • 経験による判断

これらがすべて揃って初めて、あの“ガラスのような透明感”が実現します。

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