木材にはそれぞれ個性があり、加工のしやすさも違います。職人の目線で、硬さ・繊維・乾燥・仕上がりなどから見た“扱いにくい木ランキング”を紹介します。
木の加工難度高=魅力的?
木材は「生きている」と表現されるように、ただの材料ではありません。
一本ごとに「クセ」や「個性」があり、
同じ樹種でも育った環境や乾燥方法によって性質が変わります。
木を扱う職人にとって、
“加工しにくい木”=手強くも魅力的な素材。
その分だけ、仕上がったときの達成感や存在感もひとしおです。
今回は、職人の経験をもとに
「加工の難易度」から見た樹種ランキングを紹介します。
加工難易度ランキング TOP5
第1位:ブラックウォルナット
難易度:★★★★★
高級家具やレジンテーブルにも多く使われる人気材。
しかし実は、加工はかなり難しい部類です。
- 非常に硬くて重い
- 加工時に焦げやすい
- オイル仕上げでも色ムラが出やすい
その美しい濃茶の色味と上品な木肌は魅力的ですが、
**「綺麗に仕上げるには腕が要る木」**です。
職人の声:「人気だけど、簡単じゃない。裁断にはかなりの技術が必用。」
第2位:ナラ(オーク)
難易度:★★★★☆
どっしりとした重厚感と、はっきりした木目が特徴のナラ。
加工精度を求めると意外と扱いにくい木でもあります。
- 繊維が硬く、刃物の切れが鈍りやすい
- 乾燥中に割れ・反りが出やすい
- 木目の方向によって仕上がりにムラ
ナラを綺麗に仕上げるには、
「刃の角度」「削り方向」「湿度管理」すべてが大事。
丁寧な手仕事が問われる素材です。
職人の声:「乾燥処理・管理に気を遣う。裁断にも細心の注意を。」
第3位:タモ(アッシュ)
難易度:★★★☆☆
ナチュラル家具で人気の高いタモ。
一見扱いやすそうに見えますが、実は繊維のねじれが強く、
木取りを間違えると反りやすい木です。
- 繊維が荒く、削ると毛羽立ちが出やすい
- 着色ムラが出やすく、塗装技術が重要
- 硬さと柔らかさが混在している
職人の声:「タモは素直そうに見えて、芯にクセがある木。」
第4位:チェリー(サクラ)
難易度:★★★☆☆
美しい赤褐色で人気の北米産材。
加工自体はしやすいものの、色変化が早いため扱いが繊細です。
- 紫外線ですぐに濃く変色する
- サンディング跡が目立ちやすい
- オイルの吸い込みにムラが出る
完成直後と数ヶ月後で表情が変わるため、
経年変化を理解した上で設計する必要があります。
職人の声:「乾燥場所には細心の注意を。」
第5位:ケヤキ
難易度:★★★☆☆
日本の伝統建築や神社仏閣にも使われる国産の銘木。
強度・硬度ともにトップクラスですが、
その分、加工の際は非常に道具泣かせです。
- とにかく硬く、ノミやカンナが通らない
- 乾燥で割れや狂いが出やすい
- 部位ごとに硬さが違う
その迫力ある木目を活かすには、刃物の切れ味と経験値が必要です。
職人の声:「割れが多い。レジンテーブル作りには最高。」
まとめ
「木を知ることが、最高の一枚への近道」
木の性格を理解して選ぶことで、
「仕上がり」「耐久性」「経年変化」のすべてが変わります。
テーブルや家具をオーダーする際は、
“好きな見た目”だけでなく、“木の特性”も知って選ぶことが大切です。