レジンテーブルは誰がいつ、どこで始めたのか
こんにちは。
レジンテーブル槐です。
昨今耳にする機会も増え、日本の作家さんも登場するようになったレジンテーブルですが
一体、いつどこで、誰が始めたのでしょうか。
便宜上、初めて世間に認知された人を最初の製作者とすると
レジンテーブル生みの親は、アメリカの家具職人、グレッグ・クラッセン氏だと言われています。
2010年、彼が初めて考案した「リバーテーブル」はガラスと木材を組み合わせたものでした。
その後、レジンでこれが再現されるようになりました。
2014年に、氏の作品がウェブメディア「Colossal」で紹介され、世界的に広まったことで、レジンテーブルが広く認知されるきっかけとなりました。
今や様々な人がレジンテーブルを製作していますが
起源は自分である、とクラッセン氏も自身のHP内で語っています。
日本で知られるようになったのは2019年頃。
DIYブームと映えるデザインが後押しして、SNSで人気が加速しました。
2022年頃には大手家具メーカーがレジンテーブルに参入したことで、
より人々の認知を得るようになったようです。
今や、個展を開く職人さんやポップアップイベントを開くお店が登場し、
個人で製作する動画なども、YoutubeやInstagram等で数多く見られます。
大切にしたいレジンテーブルの品質
レジンテーブルを個人で製作している人が多くいるように、
レジンテーブルは知識や技術が少なくても、製作することが出来ます。
端的に言えば、木材とレジンを組み合わせて乾燥させるだけなので
材料とスペースさえあれば、誰でも作れてしまいます。
しかし、実際に作っていただくと分かるのですが
「美しく質の高い」レジンテーブルを製作することは、とても困難です。
気泡の入り方も味と言えば味ですが、
全く気泡の入らないクリアレジンテーブルの美しさは息をのむほどです。
色の混ぜ方や重ね方も、少しのミスで台無しになってしまう難しい作業です。
レジンは硬化してしまうとやり直しが効かないので、細心の注意を払わなければなりません。
また、耐久性が高いと言われるレジンテーブルですが、
レジンの不完全な硬化や不十分なレジン量、不十分な木材の乾燥などによって、割れの危険性が高くなります。
加えて、レジンの取り扱いにも気を付けなければなりません。
レジンは劇薬ではありませんが、未硬化の状態を素手で触れると皮膚炎やかぶれが起きたり、
未硬化の状態で吸入することで、アレルギーを引き起こしたりすることがあります。
これは特に質の悪いレジンで起こることが多いです。
硬化してテーブルになった状態で、レジンに触れることはもちろん問題ありませんが、
ダイニングテーブルとして使用する方も多いと思うので、
安全性が高く、高品質なレジンを用いることをおすすめします。
しかし、なかなか市販で手に入れることが難しいのが現状です。
まとめ
レジンテーブルは、テーブル界に新たな風を吹かせました。
多くの人が、「見たことない!いいね!」と感じるこのテーブルは
アメリカの一人の職人によって始まったのです。
今や、商業施設やSNSでも見ることができるように、
瞬く間に広まったレジンテーブル。
オリジナルに敬意を持ちながら、
高品質なレジンテーブルを私たち槐(エンジュ)はつくり続けて参ります。