持ち込みの一枚板でレジンテーブルは作れる?結論は「可能だが難しい」。含水率(乾燥状態)・ねじれ・割れ・内部腐食など、プロが確認する重要ポイントを解説。持込材で失敗しないためのチェック項目と注意点を分かりやすく紹介します。問い合わせ前に必ず読んでほしい保存版ガイド。
【 目 次 】
- 持込の一枚板でレジンテーブルは作れるのか?
- 理由① 含水率が適切でない可能性(乾燥不足)
- 理由② 木の”ねじれ・反り”がある
- 理由③ 内部割れ・虫食い・腐食のリスク
- 理由④ 加工工程が通常の2〜3倍かかる
- 理由⑤ 完成後の品質保証が難しい
- 持込に適している一枚板の条件
- 当社での持込材対応について
- まとめ:持込レジンは“ロマン”と“リスク”がセット
1. 持込の一枚板でレジンテーブルは作れるのか?
「この板でレジンテーブルを作りたい」はよくあるご相談です。
・自宅に眠っている一枚板
・知人から譲り受けた木材
・思い出の木
こういったご相談は非常に多いです。
結論から言うと
→ 製作は可能です。
しかし同時に
→ かなり難易度が高いです。
場合によってはお断りさせていただくこともあります。
なぜ難しいのか、プロの目線で解説します。
2. 理由①:含水率が適切でない可能性(乾燥不足)
木材で最も重要なのが 「含水率」 です。
レジンテーブルの場合、一般的に
→ 含水率 10〜15%程度
まで乾燥している必要があります。
しかし持込材の場合
・屋外で保管されていた
・倉庫で長年放置されていた
・伐採後すぐの状態
こういったケースが非常に多く
→ 内部がまだ水分を含んでいる状態
のことがほとんどです。
? 乾いていない木を使うとどうなる
・レジン硬化後に反り・割れが出る
・木とレジンの間に隙間ができる
・最悪の場合、剥離する
つまり
→ 完成後に不具合が起きるリスクが非常に高い
です。
3. 理由②:木の“ねじれ・反り”がある
一枚板は乾燥の過程で必ず動きます。
持込材は特に
・長期保管
・立てかけ保管
・湿度環境の変化
によって
→ ねじれ・反り・波打ち
が出ているケースが多いです。
?ねじれた板にレジンを流すと…
レジンは水平面で硬化する素材です。
そのため
・片側だけ厚くなる
・硬化後に応力がかかる
・仕上がりが歪む
といった問題が起きます。
4. 理由③:内部割れ・虫食い・空洞のリスク
見た目は綺麗でも内部に
・割れ
・腐食
・虫害
があるケースもあります。
レジンは透明なため悪い部分も全部見えてしまう素材です。
これが
「思っていた仕上がりと違う」
というトラブルの原因になります。
5. 理由④:加工工程が通常の2〜3倍かかる
持込材はそのまま使えることはほぼありません。
実際には
- 含水率測定
- 乾燥調整
- 反り矯正
- 平面出し
- 割れ補修
- レジン注入
- 研磨・仕上げ
といった工程が必要で
→ 通常材の2〜3倍の手間と時間
がかかることも珍しくありません。
6. 理由⑤:完成後の品質保証が難しい
材料の状態が不確定なため
・完成後の変形
・ひび割れ
・剥離
といったリスクを100%保証することができない
というのも正直なところです。
7. 持込に適している一枚板の条件
「それでも持込材で作りたい…」
もちろん、想いのある木を使いたい気持ちはとてもよく分かります。
その場合は以下の条件が重要です。
★持込に適している木材の条件
✔ 十分に乾燥している(含水率10〜15%)
✔ 反り・ねじれが少ない
✔ 大きな割れがない
✔ 腐食や虫食いがない
✔ 厚みが安定している
8. 当社での持込材対応について
当社では持込材の加工もご相談可能ですが
✔ 状態チェック(含水率・歪み・割れ)
✔ 加工可否の判断
✔ リスク説明
を行った上で
「可能な場合のみ」製作をお受けしています。
理由はシンプルで
お客様に後悔して欲しくないからです。
9. まとめ:持込レジンは“ロマン”と“リスク”がセット
持込の一枚板でレジンテーブルを作ることは
✔ 唯一無二
✔ 思い出のある家具
✔ 特別な存在
になる反面
✔ 乾燥
✔ 歪み
✔ 割れ
✔ 品質リスク
といった 難しさが必ず伴います。
お受けできる場合もございますが、ほとんどの場合が難しいのが現状です。
ですが、出来る限りお客様のご要望を形にしたいと考えておりますので
一度ご相談いただければと思います。